ビジョン
Vision

青二塾大阪校で

過ごした日々は、

わたしの青春だったな、

と思います。

青二塾 大阪校 28期生大空 直美

卒塾生の声

授業を受けるのは、
階段を上がっていくような感覚でした。

塾での思い出をお聞かせいただけますか?
青二塾大阪校で過ごした日々は、私の青春だったな、と思います。東京に来てからしばらくは、塾生時代に、仲間と河川敷で発声練習や体力づくりをしていたことが懐かしくて、大阪に帰りたいと思っていたくらい。大切な思い出です。
私は、お芝居の経験もゼロで、演技のノウハウも何も知らないまま入塾しました。なので、塾で先生方から伺うお話は全て新鮮で楽しかったです。特に、戯曲を勉強できることは、青二塾大阪校の推しポイントですね。声だけでなく、口だけでなく、身体を動かしながら、仲間たちと掛け合って、感情のぶつかりあいの芝居ができたことは幸せでした。ひとつの台本を、長期間にわたって掘り下げられたことも大切な経験です。今も、台本をいただいたら、掘り下げられるだけ掘り下げるようにしています。
楽しい行事もたくさんありました。夏合宿は特に思い出深いです。そこでは、チームごとに自由に表現できる場が与えられるんです。脚本も、衣装も音響も、演じるのも自分たち。作品の表現の全てを自分たちで考えながら作り込んで、舞台や音響設備のある広い会場で発表するんです。とても勉強になりました。作品として観ていただくには、色々な気遣いが必要なんだという、気付きの場でもありました。私たちのチームは、オリジナルの脚本で「おとぎ話の主人公たちが会議をする」という劇をしました。その中で私はピーターパンを演じたのですが、自分の身体を使ってピーターパンらしい動きの表現をどうしたらいいのか、すごく研究しました。男の子らしい歩き方や座り方、どうしたらお客さんから「男の子」に見えるのか…。弟の動きを見て研究して、チームのみんなに見てもらったりもしましたね。この研究しながら役作りする過程が、楽しかったです。
学ばれる中で気持ちの変化などもありましたか?
正直、入塾してすぐの頃は、表現することに照れや恥ずかしさもあったんですけれど…、授業を受けるうちに、表現することが嬉しいことに変わっていきました。お芝居する楽しさがどんどん分かっていって、のめり込みましたね。
最初の頃は、塾長先生の前で朗読をするのも、声が震えてしまっていたような私が、塾の後半では、授業の題材でボロボロ涙をこぼしながら「死にたくない!」と叫ぶ表現ができるようになりました。できなかったことが、ひとつずつ積み重なってできるようになってくるんです。発声ができるようになった、声に気持ちをのせられるようになった、キャラクターとして気持ちを理解して役作りが楽しめるようになってきたっていう風に。階段を上っていくような感覚がありました。

大好きだったコンテンツの一部に
なれているのが、すごく嬉しいです。

声優になろう、青二塾に入ろうと思ったのはなぜだったんですか?
私は子供の時から小さい子に絵本を読み聞かせるのが好きでした。小学校の時には下級生に紙芝居を見せる催しがあって、その時に初めてファンの子ができたんです(笑)。私はいじわるなお婆さんを演ったんですが、下校時間に1年生が待っていてくれて、「おばーさんの人待ってました!ファンです!」って。嬉しくて、こういう体験がずっと続いていったら、きっと楽しいなって思いました。アニメも好きだったし、声の仕事がしたいな、コンテンツに関わる仕事がしたいなってずっと思っていて、大学3回生の時に心を決めて青二塾大阪校のオーディションを受けました。同級生が就職活動をするのを見て不安を感じることもあったし、教授に就職を勧められたりもしたんですが、母が「あなたの就職活動は、声優を目指して活動している今だから」って言ってくれたので吹っ切れました。
青二塾に入った時に考えていたのは、自分の興味のあることを仕事にしたいということ。その思いだけで飛び込んだ世界でした。今、こんなに沢山お仕事がいただけるのが夢みたいで…。アニメ、ゲーム、ラジオ、ドラマCD、CM、ナレーション…色んな事ができるから毎日新鮮です。私自身が色んなコンテンツから元気をもらっていたので、大好きなものの一部になれているのがすごく嬉しいです。有り難いことです。
ラジオのお仕事というのは、声優業とはまた違うのではないですか?
最初のレギュラーの仕事がラジオで、それが今も続いているんですね。自分を前に出すのは苦手だったけれど、感じたことを言葉にすることを繰り返すというのは、表現力にもつながっているのかなと思います。それに、作品を見た視聴者さんの生の声が届いたりするので、心の支えになりますね。かつて自分がコンテンツを見て心が動いた経験を、視聴者さんも感じてくれているのかと思うと、この仕事って尊いなぁと感じます。

どんな役でも演りたいですね。
声のお仕事は無限大だと思っています。

青二プロダクションで良かったと思うのはどんなところですか?
ジュニアの頃からベテランの方々の芝居を間近で見られるのは、青二プロダクションの強みだと思います。先輩たちの表現力は刺激的です。例えば悪役のお芝居。崖から落ちそうな主人公の指を1本1本外して、最後に「さようなら」ってひと言。私は当時新人で、そのころの感性では悪〜く冷たく突き付けることを考えていました。でもそのベテランの方は、興味なさそうに、虫けらを相手にするように、軽く「さようなら」と言い放ったんです。ゾクっとしました。心からキャラクターになるというのは、そういうことなのかと電撃が走りました。本当の悪は崖から落とすことを何とも思わないんだと…。悪役だから悪役として読むのではなくて、「その役が主人公をどう思っているんだろう」って想像力を働かせることが、キャラクターを掴む・台本を読むってことだと思います。台本を読む力って大事ですよね。私は台本をもらうと、全部の役を演じるつもりでいっぱい書き込みます。そうすると自分が演じるキャラクターの立ち位置とか、色々見えてきます。
また、青二塾時代、講師として来てくださった阪脩さんが「本を読んだほうがいい」と教えてくださったのですが、私はその頃から、少しずつですが本を読み始めました。今では本を読むことが習慣になっていて、仕事に役立っています。活字を読む習慣がなかったので当時は大変でしたが、あのころから努力を始めて本当に良かったと思っています。
本を読むと色んな視点を得られて、引き出しも増えます。言葉についての知識も深まりますし、「芝居心」も本を読む中で芽生えていったんだと思います。先輩方にも、よく本を読んでいる方が多いです。
青二プロダクションは、声のお仕事なら何でもできるくらい仕事の幅が広いので、色んな挑戦ができます。マネージャーさんへの売り込みが自由というのも良いですね。するかしないかはその人次第ですけど、ボイスサンプルを作ったりして「これがやりたい」と相談することもできますし、逆に「こういうのが向いてる」って助言をいただけたり、味方がいっぱいいます。
今後、どんな役を演ってみたいですか?
…うーん、どんな役も演りたいんですよ、「お芝居」が好きなので。いただいたお仕事を大切に、一生懸命やっていきたい。声の表現は無限大だと思っています。

PROFILE

大空 直美 青二塾 大阪校 28期生

出身地:大阪府/大阪校28期生/『宇崎ちゃんは遊びたい!』宇崎花役/『アイドルマスター シンデレラガールズ』緒方智絵里役/『いなり、こんこん、恋いろは。』伏見いなり役/『ちおちゃんの通学路』三谷裳ちお役/『ガヴリールドロップアウト』サターニャ役/『つぐもも』桐葉役 他

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