参加メンバー
大空直美(28期生)/長久友紀(28期生)
塾長:関 真吾
塾長:
今回は28期生の大空・長久の同期対談です。同期ならではの話がいっぱいあると思うので、大いに語って下さい!
よろしく!
2人:
よろしくお願いします!
大空:
私たち28期生で同期なんです(笑)
長久:
それも、同じクラスなんです(笑)
大空:
1組2組とクラスがあって、私たちは1組です。何か改まってこうやってお話しすることがあんまり無かったんですよね。
長久:
今日は思い出しながらたっぷりとお話しをしましょう!
大空:
そうですね。
まず、青二塾大阪校に入った理由は何ですか?
長久:
高校の、進路を決める際に「声優になりたい」と思って。
両親からは反対されましたよ。
でも「どうしても声優になりたい」とお願いしたら、関西の養成所へ行くならと、OKをもらいました。それで青二プロダクションのHPを見て、両親もここなら安心できるということで、説明会に行き、現役塾生の授業風景などを見せて頂き、塾長先生や塾生の皆さんが質疑応答をして下さり、尚一層、青二塾大阪校に入りたいと思いました。それで大阪校を受けました(笑)
※授業風景は、説明会において行事などを纏めたビデオでご覧頂けます。現役塾生の授業の妨げになる為「授業見学」は行っておりません。
大空:
私も両親に「青二塾大阪校に入りたい」と言ったら、父が青二塾大阪校の存在を知っていて、「青二塾出身に中井和哉さんがいる」と言ったら「『ワンピース』のゾロじゃないか!」ってことでOK貰いました(笑)
※中井和哉(11期生)は、アニメ「ONE PIECE」でロロノア・ゾロ役を演じている。
長久:
(笑)
大空:
説明会が凄く印象に残っていて、先輩の山中まどかさんが説明して下さっていてね。キラキラしていて、素敵な女性だなと思いました!
※山中まどか(26期生)。説明会には在塾生数名が参加し、ご参加の皆様からのご質問にお答えします。
長久:
質疑応答で何でも答えて下さるので、安心でしたね。
入塾オーディションでは…
大空:
入塾オーディションの思い出を聞かせて下さい(笑)
(二人、用意されたアルバムを見ながら…)
長久:
ワーッ!懐かしいな…。
すーごい人がいたなという印象ですね。
大空:
会場に入ったら、もの凄い人数の人がいて、みんな真剣で圧倒されました。
長久:
そうですよね。だから私は少しでも審査員の先生方の心に響くような演技だったり、質疑応答が出来れば良いなと思いました。でも凄く緊張しました。
大空:
緊張したよね!
オーディション係の人から「声を出して練習して良いよ」と言われ、みんな会場の壁に向かって練習した。
長久:
あ、今、思い出した!ソラちゃんがやっているのを!
声、結構大きかったですよ。
可愛い声の子がいるなって。そういえばソラちゃんだったな。
私の目の前でやり始めたんですよ(笑)
※ソラちゃん:大空の愛称
2人:
(哄笑)
大空:
控室をスキップしてたような気がする(笑)
長久:
凄く目立ってた(笑)
大空:
(笑)
長久:
オーディションの時の質問で、「東京に行ってからもお金の面で大丈夫ですか?」と聞かれ、「両親に協力してもらっているので大丈夫です」と答えました。
大空:
お金は大事なんだよね。
長久:
東京に出てきてからもお金は大事。
大空:
塾生の期間は、勉強しながらお金を貯めるということを大事にしていた方が良いですね。
大阪校の授業
大空:
次は授業の事についてです。
長久:
アクセントであったり、とか?(笑)
大空:
アクセントとか鼻濁音とか母音の無声化とか、凄く難しくてね。
最初はそういう概念無かったので、「無声化って何??」と思っていた。
長久:
何も分からなかったから、ゼロから教えて頂いてね。
アクセント辞典で何度も確認したね。
大空:
アクセント辞典は手放せないね。
長久:
初授業!
同期生が全員集まっての授業でした(笑)
自己PRをするんですが、尺に収まらなくって(笑)
大空:
時間の感覚が分からなくって。
ところがところが、あの30秒とか1分間とかの自己PRの尺の計り方とか、自分のことを決められた時間で話すとか、凄く現場で技として役に立った。一番最初に勉強出来て良かった。
それと自分の出来なさにガッカリした(笑)
長久:
こんなに自分は出来ないんだ~と思ったね。30秒とか1分間の自己PRいっぱいやったよね。初授業だけじゃなく、他の授業とか合宿とか、ビデオ撮りだったり、たくさん経験積んだけど、今こうやって現場で、ラジオとか特に役に立っているよね。
大空:
そう、凄く役に立ったのはラジオの現場で。機材のトラブルがあってね。‘1分間繋いで下さい’と言われ、「そういえばこんな事があったんですよ」と咄嗟に、機械トラブルがあったのを視聴者の皆さんに悟られないようにして、笑顔で落ち着いて…。
そして1分間場を繋いで…。
「OK」というスタッフのサインを確認して、「ハイ、では次のコーナーに行きましょう」って危機を脱したの!
長久:
へーっ!!
大空:
出来たの!頑張ったよぉ!
だから「1分の時間の感覚を使って、喋りたいことを喋るという技術」使えたの。
長久:
塾長先生の授業で、天気予報の時間でカメラに向かって5秒前からカウントがあり、3秒前から笑顔で、というのも映像の仕事で凄く役に立った。
テレビを見てみると、アナウンサーの人ってカメラが切り替わった時には、もう最大の笑顔で皆さん映ってらっしゃるんですよね。だからいつでも見られている意識を持つということを心がけましたね。
大空:
そうだよね。
私、思うんだけど、長久は入塾してからどんどん、どんどん美人になっていってる。
長久:
今言うこと?(笑)
大空:
やっぱり、見られる意識って大事だね。
どんどん可愛くなっていく。
長久:
本当?(笑)
大空:
塾生皆そうかもしれないけど、山口奈々先生の授業で、シンプルな服装で常に見られているということを意識してね。
手の組み方も教えて頂いたよね。
長久:
あと口角を上げる角度とか、歯を何個見せるとか。
笑顔も。
大空:
手を組む時に左手を前にして揃えるとか。
右利きの人は右手の方をよく使うから、左の手の方が綺麗だから左をという、そういう所も細やかな気遣いから来てるじゃない。
心配りとか美への意識とか今に役立っているよね。
長久:
あ、そう言えば私、青二塾の1年目の時、実は今より体重15キロほど太ってたんですよ。
大空:
ビックリ!!(笑)
長久:
入塾して、山口先生の授業を受けて、やっぱり綺麗でありたいと思ったんだよね。女性としてもだし、プロの役者として常に見られているのならば、やっぱりその綺麗な所を見て頂きたい。
どこから見られても「この人、綺麗ね」とか「品があるね」と思われたいなって。
大空:
品て大事。
長久:
品て凄く大事だと思うんです。
大空:
清潔感とかね。
長久:
授業の話は何時間でも話せるね(笑)
大空:
お芝居全然やったことが無かった身でも、基礎から教えて頂いたから、身体を使ってお芝居をするというのが凄く大事なことですよね。マイクの前でお芝居をするって、口先だけにならないような授業を教えてもらったから、全部の事が今のお仕事に繋がっているなと思うよね。
本当にありがとうございました。
長久:
ありがとうございました!
(二人、塾長に頭を下げる)
思い出深い大阪校の行事
大空:
青二塾大阪校は行事もたくさんありました!(笑)
長久:
いっぱいあったね!
合宿、濃かったんですよ。
大空:
合宿の発表、私たち1年目も2年目も同じ班で発表したんですよ。写真がありますよ。
(アルバム開く)
長久:
あーっ!!懐かしい。
童話の主人公たちが会議をするというもので、台本を作るまで私たちはいかにバチバチと火花を散らしたことか(笑)
大空:
熱いんですよ。みんな(笑)
長久:
そう、熱いんです(笑)
台本も自分たちで作って、衣装もBGMも自分たちで作ってね。
大空:
役者として演じる勉強だけじゃなくって、見る人のことを考える機会にもなったなって思うの。全部勉強になったなと思います。
長久:
歌も入っていたりね(笑)
大空:
そう、歌った。ピーターパンをやって男の子の研究をしましたね。長久は「鶴の恩返し」の「鶴(の化身)の役」をやったんです。
長久:
だから着物を着ている人の研究をしました。楽しかった!
大空:
そうだよね。濃密だったね!
長久:
発表後に先生方から色々な評価を頂けて、たくさんお話しを聞けて、充実した合宿だったなあと思います。
それとダンスやったね(笑)
大空:
そう、ダンス(笑)
長久:
みんな一番前で踊りたいのでね。
大空:
我々、選抜オーディションをしたんですよ。
あの青春の河原に集まってオーディションをしました(笑)
※青春の河原:中井和哉との対談でも語られた塾近くの淀川河川敷のこと。
長久:
確か二番目だったよね。
大空:
そう、みんなで一生懸命練習してね。発表する機会に向けて入念な準備をするということを塾時代からやってたなと思う。
今も仕事で物凄く準備するじゃない?
役の研究だとか時代背景とかね。
長久:
そうだね。
大空:
クリスマス会も楽しかったね。
そう、じゃんけん大会。
※じゃんけん大会:クリスマス会でのコーナーの一つ。
長久:
じゃんけん大会!
大空:
じゃんけん大会で勝ち抜いた二人だけが青二塾大阪校出身の先輩方の寄せ書きサイン色紙プレゼント、という凄くラッキーな年だったんですよ。
長久:
そうそう!(笑)
大空:
その二人が長久と大空だったんです。
長久:
そうなんです。勝ち抜きましたぁ~。(ニコニコ)
大空:
私、そのサイン色紙を部屋に飾りながら「頑張るぞ!」って、
その色紙からパワーを頂いたところもありました。
長久:
あと、クリスマス会では歌を唄ったりね。
大空:
ドレスアップして美味しいご飯を食べて、皆で写真を撮ったり、本当に楽しかったね。
長久:
クリスマス会は緊張しなかったね。楽しむ会でした。プレゼント交換したね(笑)
大空:
私、プレゼント交換で、たこ焼き器を頂きました(笑)
長久:
ワーッ!良いな!
大空:
私、プロフィールに「特技:美味しいたこ焼きを焼く事」って載せてるよ(笑)
長久:
えーっ!上手いの?(笑)
大空:
上手いよ(笑)
長久:
食べた事ないですけど。同期なのに(笑)
大空:
むしろ皆にふるまったこと一度も無い(笑)
長久:
それで特技なの?(笑)
大空:
実は塾時代、たこ焼き屋でアルバイトしてたの。
色んなアルバイトをたくさん掛け持ちしていて、その中の一つが「たこ焼き屋さん」だったの(笑)
ねぇ?私たちのクラスはガッツがあったね。
長久:
授業でもみんなハイ、ハイと手を上げ、終わったら、授業の復習したりとかね。まあ、授業の前も予習してたね。
クラスメートがいたからこそ。お互いライバルなんだけど、仲間だから絆が凄く強くてね。
東京という目指すものが一緒だったからこそ、お互い赤裸々に語り合ったり、夢、語り合ったりね。
※大阪校の塾生は青二プロの事を「東京」、オーディションに受かって青二プロに所属出来ることを「東京に行く」と表現する事があります。
大空:
夢、語り合ったなぁ!!
一緒に東京に行ってラジオが出来たら良いなあ…、とか。
長久:
言ったよ!言ったよ!
大空:
そんな話をしたり、東京に行ったらどんな仕事をしたいとか。
同じ所を目指してる仲間というのは、掛けがえがないなって思っています。
長久:
そうだよね。私たちは二年制だから先輩・後輩があって…。
下級生の時代には先輩方の背中が大きくて。
大空:
二年間というのが凄く大きくて、私たちが上級生になる時も、先輩としてしっかりしなきゃという責任感も芽生えたし…。
長久:
今度は私たちが背中を見られてる意識がね。
大空:
先輩ってカッコ良かったね。
長久:
カッコ良かった!合宿とかやっぱり凄かったですね。
大空:
キラキラして。だから私が初めて夏合宿に行った時に、先輩方の発表を観て、一年で私、こんな先輩みたいになれるのかな?と言うくらい、キラキラしていたのを今でも覚えている。
長久:
先輩方の団結力も凄かったですね。
それから二組さんだけど…。
二組さんは大人だったよね(笑)
※クラス分けは受講可能時間を考慮して振り分けている為、同期でも二組の方が年長者が多くなります。
大空:
大人だったね!我らが同期というと田中栄理奈さんだね!
長久:
田中さんはもう、今でも頼りになるお姉ちゃんという感じです。
大空:
塾時代から二組だけじゃなく、一組さんもついておいでみたいな姉御肌があって…。
長久:
「はーい!」みたいな…(笑)
「一組は二組さんについていきます!」みたいな(笑)
大空:
ぴよぴよぴよ
(大空、手をパタパタさせつつ)
大空:
やっぱり組によってカラーがあるのかな?
私たちの時は「みんな頑張るぞ!おーっ!」って炎を燃やしながらメラメラっていう感じだったのですが、二組さんは温かいハートを凄く持っていて、情が深い、そんなイメージがあったな。
二組さんは大人だなぁ、良いなあ、カッコ良いな、こんな素敵な愛情深い大人になりたいなぁ、という憧れを持っていた。
クラス同士の交流はあんまりなかったけど、同じ同期で憧れてたなと思った。
長久:
今も田中さんは憧れです。
大空:
カッコ良いよね。
長久:
カッコ良い!
大空:
次は卒塾式です!
長久:
卒塾式はずっと泣いていた気がします。
大空:
私は何らかのタイミングで決壊した。ドバーッ!!って。
退場する時、両親を見つけた時だったかな?
長久:
式の最後に先生方と握手して頂いた時「卒塾したくありません!」、青二塾大阪校が大好きだったので、「やだ、私、ずっと此処にいたい!」って思いでいっぱいでした。
大空:
二年間アッという間だったね。
長久:
そうだよね。
大空:
そして、卒塾して五年目になるんだよ。
実はこの対談、色んな方から心配されました。
「天然と天然だけど大丈夫?」って言われました(笑)
長久:
そうなんです。
仕事を始めて…
大空:
お仕事の話ですけど阪先生と共演した事があるんです。
『アベンジャーズ』という作品で。
※アニメ「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」(テレビ東京系:2014~2015)
長久:
私も一緒でした!
大空:
塾時代の先生と、同じスタジオでマイクを使って一緒に仕事するという事は早くに叶ったんだけど、本当に私プロになったんだなと改めて実感した。
長久:
私も、自分がメインの役でやらせて頂いた番組で、ゲストとして銀河さんが来て下さってね。
私が塾時代に朗読聞かせて頂いたり、質問に答えて頂いたりした銀河さんと一緒にアフレコブースで、一緒に作品を作ってると感じて、自分の中でウルって泣きそうになりました。
大空:
プロになるって凄いなって。
長久:
私はプロになったんだって。
今までもたくさんそういう場面はありましたけど、青二塾大阪校に入って良かったなぁと思いました。
大空:
あの時憧れていた先生、先輩と一緒にお仕事が出来てるもんね。
長久:
ずっと憧れていた白石涼子さんと現場でご一緒させて頂くと、ミーハーじゃないんですけど、アッ、ご一緒させて頂いてるんだと。中井さんもそうですし。
※白石涼子(18期生)
大空:
凄く感じるものがたくさんね。
長久:
最初、青二の事務所に入った時、白石さんとか、たくさんの先輩方とご挨拶させてもらった時、名札に大阪校と書いてあると、それだけで「あっ、大阪校なの?いっしょ!」って言って頂けるんですよ。
大空:
温かい!!
長久:
事務所に行くことに緊張していた時期があったんですけど、緊張がほぐれて…。私も先輩として、後輩にリラックスをさせてあげたいなと思います。
大空:
先輩方が優しくて、温かいからね。私たちも素敵になっていきたいなって思うよね。
そうだ!私たち、名前ありの役でも共演を果たしたね。
『セーラームーン』でね。
長久:
セーラームーン!!
大空:
実は『セーラームーンクリスタル』で私たち共演を果たして、なんとセーラー戦士たちの敵なんです(笑)
※アニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」第3期<デス・バスターズ編>
(TOKYO MX他・ネット配信・東映アニメーション制作:2016年~)
長久・大空はそれぞれウィッチーズ5のミメット役・テルル役を演じている。
長久:
本当に心強かったです。
同期が一緒にいるし、しかも同じ敵の幹部としての出演ということで、自分の中で抱いていた夢が叶ったといいますか、凄く嬉しかった!
大空:
嬉しかった!
名前を聞いて遂に一緒に出来るのだなと思った。
そう言えば、長久がずっと『アニメロサマーライブ』に出たいと言ってたの、見事叶って良かったね。おめでとう!
※「Animelo Summer Live」:毎年夏に行われるアニメソングのライブイベント。
長久は、本年開催の「Animelo Summer Live 2016 刻-TOKI-」に声優アイドルユニット「イヤホンズ」として8月27日に出演する。
長久:
ずっと夢の一つとして掲げていた『アニサマ』出演と言う事で、今までは3千人の前でしか歌ったり踊ったりしたことがなかったのが、今度はいっきに1万5千人以上の方々の前で踊らせて頂くって、しかも『アニメロサマーライブ』はアニソンのイベントの中でもトップといっても過言ではないほど大きなイベントに出演させて頂く。まさか自分が塾時代にそんな大きな舞台に立たせて頂くとは思ってもなかったので、本当に一歩ずつの積み重ねが大事だと思いました。
大空:
そうだよね。
長久:
ソラちゃんはもう何度も何万人の前で踊ったりしているけど、塾にいた頃はアイドル活動するっていうのは頭の中であったの?
※大空は「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS」というアイドルを主題にした作品で緒方智絵里 役を演じており、同作品のイベントやライブなどでステージに立っている。
大空:
それが全く想像していなくって。
長久:
そうなの?でも何となく28期1組のみんなが「大空の将来はこうなるであろう」という所にいると思うんだけど。
大空:
そう思ってもらえていたのかな?嬉しい(笑)
最初は想像していなかったけど、今はこうしてアイドルの役として歌ったり踊ったり出来ていることが本当に嬉しくて楽しいよ。
私がなんで青二プロに入ったかというと、子供たちが見てくれる作品に出たいなっと言うことがあって、昔、観ていた『ドラゴンボール』だったりとか、‹協力:青二プロダクション›とか、子供の頃からあったから…。東映アニメーションの作品に出たいとかあって、青二プロ、青二塾大阪校を選んだんだけど、お芝居をする気持ちもあったけど、歌とかダンスみたいなそういう所に行くとは私は実は思っていなくって…
長久:
そうなのね。
大空:
だから、まさか、まさかだった。
本当にお芝居のこともそうなんですけど、歌とかダンスとか色んなことをしますね、お仕事としては。
変わった仕事した事ある?
長久:
変わった仕事?いっぱいあるけど…。何だろうね…。
教育の歌のお姉さんをやらせて頂きました。
※キングレコードの保育専門音楽レーベル「すく♪いく」で“歌のおねえさん”を担当。
大空:
私、プロモーションビデオ観ましたよ(笑)
長久:
歌のお姉さんで、子供たちと一緒にレコーディングをしたんです。新聞記者の方もたくさんいらっしゃって、自分の中で子供たちに夢を与える仕事がしたいって、それがひとつ叶ったのが嬉しいですね。保育園の先生が歌ったりされるって聞いて、この仕事凄い楽しい、やりがいがあると思いました。
大空:
私、ネットのニュースで見たんですよ。
“歌のお姉さんに人気声優が大抜擢”って書いてあって、えっ?と思って見たら「あっ!同期やないか!!」
長久:
関西弁が出た!(笑)
大空:
凄く嬉しかったよ(笑)
塾長:
初仕事はどうだった?
長久:
あるマネージャーさんにボイスサンプルを聞いて頂いた時に、「凄く良い、ラジオCMに入れて良い?」って言われて、私まだ何にも仕事やったことがなかった時で、次の週に初めてラジオCMのお仕事をさせて頂きました。本当に嬉しかったです!!
大空:
私の初仕事のアニメは『聖闘士聖夜Ω』でした。
※アニメ「聖闘士星矢Ω」(テレビ朝日系・東映アニメーション制作:2012年~2014年)
長久:
でも、初仕事が東映アニメーションで嬉しいよね。夢が叶って。
大空:
嬉しかった!
長久:
初仕事は忘れられないですよ。
大空:
ねぇ、『それが声優』の話が聞きたい(笑)
長久:
『それが声優』はメインの三人が新人声優の三人で切磋琢磨しながら声優として成長していくという成長物語プラス視聴者の皆さんに声優ってこんなお仕事しているんだよって。
※アニメ「それが声優!」(TOKYO MX 他:2015年)
長久は主要キャストの萌咲いちご役で出演。
大空:
でも声優あるあるが凄くたくさんあったよね。
長久:
けっこう声優、目指されてる方に向けてのアニメでもあって、Blu-rayの第1巻に『アフレコキット版』があって、特典としてアフレコ台本の小さいサイズが付いてるの。
大空:
へーっ!!
長久:
だからそれで練習できるの。
ソラちゃん、初主演の『いなり、こんこん、恋いろは。』は自分の中で結構思い出深い作品じゃない?
※アニメ「いなり、こんこん、恋いろは。」(TOKYO MX 他:2014年)
大空は主役の伏見いなり役。
大空:
そうだね。特に青二塾大阪校の先輩方がいっぱい出ていて 、京都を舞台にした作品だったので、やっぱり自分の武器である方言という所も使いましたし、凄く思い出深い作品ですね。
長久:
伏見稲荷に行くたびに「ソラちゃん」と思う(笑)
大空:
(笑)
長久:
関西にお仕事に行ったとき、塾にご挨拶に行ったりとか。
大空:
そう、大阪でお仕事する機会が凄く多くて、イベントであったりとか。
長久:
そうだ!ラジオ持ってるんだ!!(笑)
大空:
ラジオもそうですし、時間があるたびに塾にご挨拶に行ったり、報告とかさせて頂いてます。嬉しいんですよ、スリッパを出して頂いたり、お茶を出して頂いたり。あ~っ!って…(笑)
長久:
塾生の時だったら考えられないことだものね(笑)
大空:
いつも伺うたびに温かく迎えてくださるから…。嬉しいです(笑)
塾長:
恐かったんだよね。塾時代は私のこと。
大空:
昔は恐かったです(笑)
私、塾長先生が最初凄く恐くって、一年目の七夕の短冊に、「塾長先生が怖くなくなりますように」と書いてね、お願いしたくらいなの(笑)
3人:
(爆笑)
長久:
本当に当たり前のことを当たり前に出来なかったもんね。
靴の揃え方とか(笑)
(長久、靴を脱いで実演)
大空:
挨拶も出来ていると思うでしょ?
意外と出来てないよね。
長久:
目を見て挨拶、きっと出来てない人が多数だと思います。
大空:
「目を見て挨拶しなさい」って言って頂いた時に、「えっ、私、目を見ていなかったんだ」って初めて気づいた。
長久:
(笑)
2人:
「いつも爽やかな笑顔で心からの挨拶の出来る人であれ」(笑)
※入塾式で塾長が塾生に贈る言葉の一つ
塾長:
今でも怖いままか?(笑)
大空:
今は全然、恐くないです(笑)
最初は台本を持つ手がプルプルと震えちゃうぐらい怖くて…。
2人:
(哄笑)
長久:
私は恐くなかったよ(笑)
大空:
そうなんだ。
合格通知を受け取って
大空:
では次、青二プロからジュニアの結果が来たとき。
これね、私はね、結果が来るでしょう?
で、パ、パ、パって……
(大空、封筒を開け、書類を見るフリをして)
…あっ!東京に行けるんだ!
よし、サインを考えよう!
長久:
なんでやねん!!(笑)
大空:
ツッコミありがとう!(笑)
これはかなり特殊な例らしくて…。
長久:
特殊すぎますよ!!って。
大空:
色んな方に「君は凄いね!」言われてしまいました(笑)
長久はどうだった?
長久:
私は結果が来たとき、仏壇の前に行きお供えして、亡くなったおばあちゃんに「おばあちゃん!」って泣いて。
誰かに伝えたい、そうだ、お祖父ちゃん!!
「お祖父ちゃん受かってた!!」って抱きついたら「友紀、良かったなぁ」って、ぎゅーって抱きしめてくれたの。
その後、お母さんが帰ってきて、母に「受かった!受かった!」って言ったら母の第一声がいきなり泣き出して「淋しい!友紀、東京に行って欲しくない、でも良かったな、夢が叶って。これから大変やけど、頑張ってな」って…。
大空:
もらい泣きしちゃう。
(大空、涙を拭きながら)
長久:
皆で抱き合って、その日焼肉を食べました(笑)
大空:
泣いちゃう…。
長久:
家族に最初、反対されていたから。
でも説得出来て、この二年間の頑張りを見ててくれて、最終的には淋しいけど笑顔で送り出してくれて、上京してからも今も両親におんぶにだっこな状態ですが、今も少しずつ恩返ししたいという気持ちです。未だにずっと心配してくれる親がいて、自分は凄く恵まれていると思う。
大空:
私もね「サイン書く!」と言っていましたが、後日ね、母の部屋に行ったの、母の部屋の壁にピンク色の紙に願い事を書く紙が貼ってあって「直美が青二プロに行けますように」と書いてくれていて、それを見て泣いた。
長久:
祈って下さってたのよね。
(長久、泣きながら)
大空:
「あなた、やっていけないんじゃない?」とか「大変だよ、厳しい世界」とか…やっぱり反対してたけど、壁に「直美が青二プロに行けますように」と祈ってくれていてたんだと思うと、凄く嬉しかったなぁ。思い出して泣いちゃった。
サインだけじゃないんですよ、エピソードは(笑)
塾長:
良い話だね。
大空:
嬉しかったです。
本当に祈ってくれてたんだなって。口では言わないけど。
塾長:
だから、今があるんだよね。
大空:
凄く支えてもらいました。
特にジュニアの最初の頃はお仕事がなかなか無かったので、その間もアルバイトをしながら援助をしてもらって・・・。
長久:
家族を思うと涙が出ますね。
塾長:
今はどう?
大空:
全然違いますね。
この間、『母の日』の企画で家族を箱根の温泉に連れていきました。みんなを東京へ呼んで、両親と弟と家族四人で箱根に行きました。
塾長:
出来るようになった。
大空:
出来るようになりました。
本当に少しずつですけど、環境が変わってきて、どんどん良い方へ向いて、本当に良かったなと思ってます。
塾長:
長久は?
長久:
母の日に何が欲しい?って聞いたんです。
そしたら「友紀の手紙が欲しい」と。
物とかは?って言うと、「物はいい。手紙が良い」って言ってくれて…。塾長先生の顔を見たら涙が出てきた。(長久、泣き出す)
手紙を書いて送ったら、母から電話が掛かってきて「友紀、ありがとう。辛いこともあるかもしれないけど、実家も親戚一同応援しているし、又、元気な姿を見せてね」って。
ちょっとずつだけど、恩返し出来るようにしたいし、私も旅行に連れて行きたいなと思います。
大空:
色んな夢がどんどん叶っていくもんね。嬉しいよね。
長久:
それを報告する瞬間が一番自分の中で恩返しだと思ってます。CDの発売であったり、『アニサマ』の舞台に立つんだというのも全部が報告するたびに、涙しながら喜んでくれる家族がいるって凄い嬉しいことだなって思います。
大空:
私、実家に帰った時に、謎の『直美』と書かれた分厚いファイルがあったんです。これくらいの大きなファイルがあって、これ、何?って言ったら、父が「お父さんのコレクションだよ!」って開けてくれたら、私が出ている作品を全部DVDにしてくれて、「これ、凄いでしょ?」って…。
泣いちゃう。知らなかったの。(大空、再び泣いて)
「これ、『直美ファイル』で、お父さんが一番のファンだよ!」って。
長久:
嬉しいね!
2人:
(2人、手を取り合って)これからも頑張ろうね!
塾長:
涙、涙の対談になるとは思わなかった(しみじみ)。
2人:
私もです!!
大空:
もっと笑いが飛び交うような天然な対談になるものだと思ったんですが、私たち出てきた時が一緒で、クラスも同じだったので、中身は違いますが、同じ時間過ごしてきたから、こんなに深いお話しになるとは思わなかったです。
対談で泣いたのは初めてよ。
塾長:
同期対談だからかな?ジーンときたよ。
二人とも良い子に育ったよ。
2人:
ワーッ!!(笑)
得意料理?節約料理?
塾長:
さて、二人の得意料理は?
長久:
来たっ!!(笑)
大空:
私は缶詰料理です。焼き鳥丼です(笑)
※ 昨年公開の「中井・大空 対談」で詳しく語られています。
塾長:
そうだな。長久は?
長久:
私は最初の頃お金が無かったので、いかに安く収められるか、ということで、具なし炊き込みご飯を作っていました。
大空:
えっ?具なし炊き込みご飯?
長久:
お米は実家から送ってもらえるんですよ。砂糖、醤油、みりん、あとはだし汁をちょっと入れて、炊飯器の底におこげがついていて具なし炊き込みご飯の完成です!!
大空:
ワーッ!!(笑)
長久:
あと、具なしカレー!!(笑)
大空:
栄養が心配!(笑)
長久:
そう、真似してはダメですよ!栄養を考えてね(笑)
二人にとって青二塾大阪校は
塾長:
それでは二人の育った青二塾大阪校とはどんな所?
大空:
以前もお話ししましたが、やはり、青春ですね。
一番人生の中で打ち込んだ凄く濃密な二年間でした。夕日の見える河原で練習したりとか、自分の基礎となるところを凄く培った所だったので…。
私、中井さんがおっしゃっていた言葉が凄く心に残っています。
青二塾大阪校とは地面。
長久:
私も土台というか、役者としてだけではなくて、人としての土台。長久友紀としての土台をまず、作って下さった所というのが自分の中でしっくりくるなと思って。
塾長:
それではこれから受験しょうと思っている人にひと言。
長久:
まずは入塾説明会に来て頂きたいと思います。
私も大空さんも入塾説明会に行きました。
大空:
本当にやりたいと思っているなら、やってみるべきだし、飛び込んでみるべきだし、青二塾大阪校は人として成長出来る場所だと思いますし、幸せになれる場所だと思います。
それと入塾前に準備するのはお金ですね(笑)
長久:
そうですね。やっぱりお金ですね。
大空:
凄くやる気があって、気持ちもあっても、塾の途中でお金が無くって辞めなければならないのは悲しいですね。
長久:
そうですね。
親の理解とお金です(笑)
大空:
環境を整えて受験して下さいね。
長久:
あとは基礎体力をつけましょう。
健康が一番大事ですから。
大空:
授業をお休みしたら、もの凄く勿体ないしね。
ちゃんと体調管理をしっかり頑張ってほしいなぁと思います。
あとはハートです!!(笑)
長久:
ハートですよ!!(笑)
塾長:
誰でもそういう偶然の出会いがあって、触れ合いがあって、今日があるわけだから、こういう風に理解して、成長出来て、私も嬉しいです。
もう、短冊に「恐い」って書かないよね?
2人:
(哄笑)
大空:
その節は失礼しました!!(笑)
長久:
今年の七夕、楽しみにしましょう(笑)
塾長:
ではこの辺で。
これからも身体に気を付けて、益々頑張って下さい!
お疲れさまでした。
2人:
ありがとうございました!
お疲れさまでした!!