レポート
Report

<特別企画>
座談会
白石涼子先輩と話そう 其の壱

座談会

参加メンバー

古川将樹(36期)/甲斐祐介(35期)/石川拓也(35期)/上田彩香(36期)/冨田華奈(36期)
白石涼子(18期)
竹内綾奈(35期)/森光雛代(36期)/青山祐佳里(35期)

白石:
18期1組15番、白石涼子です。
卒塾して16年経つんですが、ここ(9Fスタジオ)緊張しますね(笑)

一同:
(笑)

白石:
では、みんなに自己紹介をして頂きましょう。

冨田:
ハイ、36期1組の冨田華奈です。
兵庫県出身で現在24歳です。
仕事はパートで事務しています。

森光:
同じく36期1組の森光雛代です。
私の出身は福岡で、ここに来る為に大阪で一人暮らしをしています。
今の仕事はコンビニでアルバイトをしています。

白石:
(資料を見ながら) 若いのにね。

森光:
ハイ、18歳です。よろしくお願いします。

上田:
36期2組 上田彩香です。
私は愛知県出身で最近大阪に仕事の関係で越して来ました。27歳です。

古川:
36期2組 古川将樹です。
出身は北海道です。滋賀の大学に通っていたので、今は滋賀から通っています。

白石:
へえ、何時間ぐらい?

古川:
1時間ぐらいです。

白石:
へーっ、近っ!

古川:
年齢は23歳です。今はアルバイトをしています。

青山:
35期1組 青山祐佳里です。
私は岡山県出身で青二塾に通う為に大阪に越して来ました。年齢は25歳で今、派遣社員をしています。

甲斐:
35期1組 甲斐祐介です。
身長は183cmで9Fスタジオの梁にいつも頭をぶつけています。今は26歳でアルバイトをしております。

石川:
35期2組 石川拓也です。
僕は日本と韓国のハーフですが、日本生まれ、日本育ちなので、韓国語はぜんぜん話せません。

一同:
(笑)

石川:
今、韓流ドラマ観ながら勉強しています(笑)

白石:
ああ、逆に?(笑)

石川:
仕事は電車を作っています。

白石:
えっ、電車?

石川:
ハイ、東京メトロとか(笑)
年齢は25歳です。よろしくお願いします。

竹内:
35期2組竹内綾奈です。愛媛県出身です。
青二塾に通うために大阪に引っ越してきました。ここから徒歩7分の所に住んでいます。
普段はアルバイトをしていまして、飲食店とテーマパークのかけもちをしています。
年齢は25歳です。よろしくお願いします。

白石:
よろしくお願いします。
18歳から28歳までだから、先輩も年下ってことあるよね(笑)

一同:
(笑)

白石:
当時は高校1年生から入塾する事ができて、私は本当は入れるなら高1から入りたかったんですけど、入塾オーディションに落ちて、2年後の高校3年生の時に受かって2年間過ごして東京に行きました。
正直、つい6年位前まで塾生が同い年とか、塾生の方が年上ってことがあったので、塾へ来て「私、先輩!?」って感じで、ここに来ても「(年下なのに先輩で)何か、スミマセン!!」って感じでしたね。人生的には私が後輩だったから(笑)

一同:
(爆笑)

白石:
ようやくみんなが年下になって、お姉さんって感じでいられる気がします。
では言いたい事、訊きたい事がある人。

上田:
何か体力づくりをされていることはありますか?

白石:
まあ、やっぱり体力とか大事だと思うのですが、これといって毎日やっているという事は何もないけど…(笑)
でも、もともと身体を動かすことが好きで、中学の時、陸上部だったんです。地元でダンスにも通っていて、青二塾でもダンスの授業があって「一番目立ってやる」というつもりで頑張ってやってました。普段は身体を動かすことが好きだから、山に登りに行ったりとか、走ったりとか…

白石:
あっ、よくやっていることあります!階段を使ってます!

一同:
あーあ!

白石:
エレベーターとかじゃなくて、階段を使っています。エスカレーターでも立ち止まらないですね。

一同:
へーぇ!!

白石:
では本題に入ります。
なぜ青二塾大阪校を選びましたか。

青山:
私は声優になりたいと思っていろいろ養成所を調べた時に青二塾の評判が良かったので、HPの塾生のアンケートを見て、青二塾しかないと思いました。

白石:
えらい!ちゃんと比較検討して選んで青二塾に来られたんですね(笑)
他のみなさんは?

石川:
僕は大阪校の先輩の大空直美先輩のトークショーに参加しまして、大空先輩が声優を目指したきっかけとか、苦労話をされている中で、青二塾大阪校の話をされていて、「私は青二塾大阪校に通えて本当に良かったし、幸せだった」ということを話されていて、僕もそれを聞いて「声優を目指そう!」と思ったと同時に、目指すのだったら青二塾大阪校だと思いました。

白石:
熱い思いを胸に…
良かったね!入れて(笑)

石川:
ハイ!

一同:
(笑)

古川:
僕は大学でテニスをしていたのですが、テニス漬けの生活をしていまして、引退してテニスを離れた時に、テニス以外に全然知らないなと思って、それで声優をやってみたいと思いました。
役者の勉強が出来ると同時に、人として成長できるみたいな、そういうことまで教えて頂ける所を探そうと思って、それで青二塾大阪校の入塾説明会に参加した時に先輩方が凄くキラキラしていて、ここだったら勉強したいなと思って入塾しました。

白石:
私、みんなの熱い思いに比べて何の比較検討もせず、入ったのかなと。
でも、たまたま出会えたのが青二塾大阪校だったのでこれも運命かな?というのもありました(笑)
子供の頃、緒方恵美さんに憧れていて、私は奈良に住んでいたので、「あっ、青二プロダクションという事務所なんや、あっ、養成所がある、あっ、大阪校がある、そうだここにしよう。」って、そういう出会いで。すぐ決めて勢いで青二塾大阪校にして、他と比べなかったけど、青二塾大阪校にして良かったなぁと思うし、運命かなと思っていて、そんなめぐり合いも大事かなと思います。

白石:
青二塾大阪校…結果大変でしたね、2年間。
凄い引っ込み思案で、人前に立つのが凄く恥ずかしいし、演技なんてしたことないし、セリフも覚えられへんし、でも授業やから頑張らなあかんし、「先生、私のこと覚えて下さい!」みたいな感じで、一生懸命アピールして必死に過ごした2年間でした。その2年間があったから大分変われた気がします。積極性が上がったと思うし、人に見られることの快感みたいなものをちょっとずつ感じて、東京に行って仕事が出来れば良いなと思って、過ごした2年間で。

白石:
正直ね、高校卒業後は、次の年はアルバイトをしながら青二塾に通ってたんですけど、その頃の記憶はほとんど青二塾大阪校のことしかないです。高校の記憶はあまりないです。

一同:
(爆笑)

白石:
濃過ぎて、土日だけと言えども、やっぱりクラスのみんなと一緒に稽古したりとか、そういう時間の方が、濃密で長くてその記憶が多いですね。
みなさんは河川敷とか行きます?

一同:
行きます!!(笑)

白石:
みんなでご飯食べながら、打ち合わせをしたりとかね。「あれ?私、高校行ってたっけ?」みたいな(笑)

一同:
(爆笑)

白石:
18期の1組は、高校3年生が一番年下で、5人位いたんですね。男の子が2人と女の子が3人だったかと。同じクラスでも社会人のお兄さん、お姉さんがいました。その中で本気で声優を目指す青二塾大阪校でやっていくというのは刺激的でしたね。
どうですか、年上としてどうですか、「負けてられないな」とかあります?

一同:
(笑)

上田:
そうですね。でも私は凄い年下の人とも同じ立場で仲良く出来る性格なので、自分も幼くなって楽しんでます(笑)

一同:
(笑)

冨田:
今日まで知らなかったです。年上ってこと(笑)

白石:
えーっ!!もう、10月よ!

冨田:
同い年か年下…?かなぁって。

青山:
同じクラスだったら分かりますが…。

白石:
そうか、違うクラスだ!(笑)

冨田:
クラスの垣根こえて仲良くしています(笑)

白石:
いろいろ交流できるタイミングもあるしね。

上田:
ダンスの授業の入れ替えの時に結構、お話をしたりとかすることがあります。

冨田:
ここに来て色んな世代の、色んなことをしている人達に会って、その人達がする演技を見て、「こういう感覚でお芝居するんだ」とか、自分の違う視点を持った人の出会いが自分の刺激になっていて、そこが魅力の一つでもあるなと私は思います。

白石:
青二塾大阪校に入って良かったなぁということはありますか?

竹内:
人の温かさを知ることが出来ました。演技の勉強する為だけにここに来たつもりだったんだけれども、それ以外の人との関わり、自分は愛されてここにいるんだという事を知ること出来て本当に入塾出来て良かったと思っています。

白石:
それが分かっているというのが凄い!!

一同:
(爆笑)

白石:
やっぱりね、先生方がいて下さって、周りに助けて下さる方とか、家族もそうだし、自分一人じゃ此処にいられないし、何も出来ないので助けがあってこそ。それが分かっていて凄いなぁと思った!!

白石:
何か青二塾で楽しかったこととか、印象に残っていることとかありますか?

冨田:
やっぱり夏合宿ですね(笑)

白石:
初めて行くとびっくりするよね。
何をしたんですか?発表は?

冨田:
36期の下級生は全員創作劇をクラス発表でしました(笑)

白石:
リーダーシップがある感じ?
それとも付いていくタイプ?
私は付いていくタイプ!!(笑)

一同:
(笑)

冨田:
どっちかというと引っ張っていく方ですね。

森光:
私は付いていくタイプ。

白石:
こういう演目にしよとか、本はこうしよとか、なんか引っ張っていくリーダーがいないとね、進まないしね。私はそういうタイプでは全くなかったけど、だけど、やる時は目立ちたいみたいな(笑)

一同:
(爆笑)

白石:
ではやりたいことは出来た感じ?
自分の意見を言いつつ?

森光:
そうですね。

古川:
割とそんな感じで(笑)

一同:
(笑)

白石:
良かった、良かった(笑)

上田:
実力不足で撃沈しました(笑)

白石:
発表が終わって直ぐに先生方のお話を聞けるのは有難いよね。

石川:
夏合宿が始まるまで下級生もそうなんですが、誰かの前でお芝居を披露する機会が余りなくて、多分夏合宿が初めてで、そこで感じるものは人によってそれそれぞれで僕は凄い楽しかったです。初めて人前で観て感想をもらえることがこんなに嬉しいことなんだということがきっかけで、それがモチベーションに繋がっています。

白石:
オーッ、向いてるね、人前にでるの。

一同:
(笑)

甲斐:
合宿は係に選んで頂いて、レクレーションの副隊長をさせて頂きました。レクレーション係は上級生だけでするのですが、副隊長としてみんなを引っぱっていくので、上手くいくのかなと思いながら、2ヶ月走り切って本当に充実していました。

白石:
ゲストはどなたが来てくれました?先輩は?

青山:
先輩?

白石:
私の時は草尾さんがね合宿に来て下さって。

一同:
えーっ!!

白石:
写真も快く撮って下さって。当時はインスタントカメラで撮ってました。スマホなんて無かったからみんなで撮ってましたね。
その写真は今でも残っているんですけど、自分達もメッチャ若いし、草尾さんもメッチャ若いし、凄い思い出に残っています(笑)

一同:
(爆笑)

白石:
そういえば、オーディションの時の1回目の時に、山口奈々さんが審査員にいらして「あなた前髪上げて、おでこ出してみて」って言われたんです。
メッチャ緊張していたし訳も分からずとりあえず、「はっ、はい!」っておでこ出したら、「その方が良いわよ、女の子はおでこ出した方がね」って。

森光:
私も言われました。

白石:
多分表情を見せるのに眉毛ってメッチャ大事で、怒ったりとか、喜んだとか、眉毛ってすごく動くんです!眉毛がないとね表情が変わらないんですよ。
という事にだいぶ時間が経って最近気づいたんですけど、その時は意味が分からなくて。
私、2回目の時にひとまず二度と同じことは言われないようにしようと、ピンで留めておでこ全開でオーディションに行きました!!
「これでどうですか!」って。

一同:
(爆笑)

白石:
それで受かったのかどうか分かりませんが。

一同:
(爆笑)

白石:
でも1回目、「受かった!!」ってなぜか根拠のない自信があって落ちているから、2回目凄く怖くて、面接が終わって「ありがとうございました!」って部屋を出た瞬間「わー」って泣いて、「落ちた!!」って思って、階段でひとしきり泣いて、「よし、帰ろう!!」って。

一同:
(爆笑)

白石:
1回落ちてるから、「絶対あかんわ」って諦めてて受かったので、もう嬉しくて受かった時も号泣しました。
青二塾のオーディションの時はどうでしたか?

冨田:
実技試験で、朗読とセリフの2種だったんですよ。
私、朗読をやった後にいきなり面接になりました。もう、落とされたと思いました。

白石:
えーっ!!

冨田:
通知が来た時、薄いから不合格通知だわ、って開けるのが怖くて、お母さん届いた!て言ったら「あんた開け!」
取りあえず、開けて一人で見た時に合格って(笑)

一同:
(爆笑)

森光:
私は面接会場に入るのが3番目だったんですが、1番目の人が歌って、2番目の人は「美容師やっています」って。美容師?!私、高校生だ、どうしたら良いんだ。そしたら面接官の先生から「一人暮らし大丈夫?」と心配されて「大丈夫です!!」(笑)
そして合格通知の日にリビングに封筒が置かれていて、何だか薄いなと思って開けたら合格となっていて、「えっ、マジ?」
それで兄に受かった、受かった、受かったって3回位言っていました(笑)

青山:
私、凄く緊張して面接会場に入る前、寒さで震えているのか、緊張で震えて分からなくって、涙も出てきて同じグループの後ろの子が勇気づけてくれて、何とか面接をやったんですけど絶対落ちた!って思ったのですが、通知が届いて暫く放心状態でした。
結局、勇気づけてくれた子も合格していました。

白石:
へーっ、良かったね。
受ける立場からすると、聞かれた質問には的確に答えなければとか「これを言ったから落ちたんではないか?」とか色々と考えてしまうのですが、多分、面接って勿論ちゃんと聞かれた事には答える事は大事だと思うんですが、その時のリアクションとか表情とか素の部分…朗読とかセリフじゃなくて、本質的な人間性みたいなものも見られているんだろうなと、今になってみると思います。

白石:
でもね、みんな同じだとつまらないからね、自分らしさを出していった方が良いかなと思うのですけど。おでこ事件の方が印象が強すぎて、他、面接で何を聞かれたか全く覚えてないですね。

一同:
(笑)

白石:
一人暮らしは大丈夫ですか?

森光:
地震とか今年は多かったので、怖かったのですが、それ以外は家事は普通にやっています。
結構、いけてると自分では思っています。

白石:
偉い!!
青山さんも一人暮らしですね。

青山:
はい。去年から。
最初は絶対無理だと思っていたんですけど、家族が大好きなので、絶対離れられないと思っていたんですけど、でも家にいたら甘えてしまうと思ってたので一人暮らしをしようと。

白石:
えらーい! でも遠くから来ている人もいますね。滋賀からも来ているし。滋賀って遠いイメージですが。

古川:
地元が北海道です。高校は福岡でした。

一同:
へーっ!!

白石:
私は奈良県が実家なので1時間位かけて、毎週通っていたんですけど通える距離だったので、一人暮らしをする事は考えてなくて塾の費用も親が出してくれていました。
親には反対もされなかったけど、私が大学に行くものと思っていたみたいで、「えっ!大学に行けへんの?」と最初はびっくりしていましたが、大学に行かせると思って青二塾に通わせてくれました。

白石:
それで東京に行くことになって良かったです。
だって大学も行ってないし、何の資格も持ってないし、「落ちたらどうしてたん」ってよく聞かれるんですが何していたんでしょうね(笑)
取りあえずフリーターですわみたいな感じで。

一同:
(爆笑)

白石:
本当に運が良かったというか、めぐりあわせというか。凄く良かったなって思って。
あ、そう、だから私、急に一人暮らし始めなくちゃいけなかったんですよ。卒塾して結果が来てから2週間位しかなかったかな?

一同:
えーっ!!

白石:
それで急遽、家を決めに母と東京へ行って、その日に家を決めました。取りあえず決めた家が新築で綺麗な建物でしたが、最寄駅から徒歩18分で、凄く遠かった。だからその後は徒歩5分の家とかに住んだりしました、反動で(笑)
急に一人暮らしする事になったから、淋しいとか言っているひまもなく目まぐるしく新しい世界になったのであっという間に過ぎた気がします。
…さあ、何の話する?(笑)

一同:
(笑)

冨田:
東京に行った時の話を聞かせて頂きたいのですが、初めてのお仕事が決まるまでの間、どう過ごされていたのかって凄く気になって。

白石:
わーっ!凄い役に立たへん、私!!

一同:
(笑)

白石:
凄い引っ込み思案だったから、もともと。だから先生方にも言われてたんですよ。引っ込み思案の子が東京へ行っても仕事出来ないよ、みたいな。自分で自分をアピールするのが大事だから、それが出来ない子は仕事出来ませんって。
私自身、絶対出来ないって思っていて。

白石:
結果、事務所に入って、マネージャーのみなさんに自分で自分を売り込まないといけなくって、名前を覚えてもらう、顔を覚えてもらう、声を覚えてもらう、どういうことがしたいのか、ナレーションなのか、アニメなのか、何がしたいのかを自分から発信していかないといけないんですけど、それが出来なくて、名札つけて事務所の通路に立って壁の花になるみたいな事をずっとやっていて、ボイスサンプルを聞いてもらったりだとか、こういう役がやりたいですとか、私の声はこんなのです、というアピール出来なくて、 全然チャンスがなかったです私は。

白石:
動ける子は毎日事務所に行って、前のめりにマネージャーのみなさんに声をかけて、サンプルを聞いてもらうチャンス自分からとりに行く事が出来てたんですよ。でも私は4月に事務所に入って、初めてのアニメは11月でした。青二プロダクションがキャスティングしている作品もいっぱいあるから、見学したりとか、ガヤやちょっとした役で入れて貰えるチャンスはきっとあったはずなんだけど、それは同期とか1年上の先輩にチャンスがどんどん回ってきて、私はなかなか現場に入る事が出来ませんでした。それも自分が悪いと自分で分かっているけど、動けなかったですね。
でも、みんな緊張はしているし、みんな同じ環境なんだから、自分で何時も前に進まないと、ダメだったんだなって。過去の自分に対してね、情けなかったなぁと思いますね。

白石:
出来ないからってやらないんじゃダメだね。
新人がみんな受けられる平等にチャンスがあるものに、ヒョイと入れて貰えてたりだとか、たまたま事務所に行ったから、「あっ、新ジュ二アだね、じゃ、受ける?」みたいな。
別に白石さんだから受けて下さいとかじゃないの。「やっとく?」みたいな感じで、正直誰でも良い。どんなきっかけであれ引っ込み思案の私にチャンスを頂けたりとか、本当に少しずつ環境に慣れさせて貰ってたな、ってとても感謝しています。
恵まれた環境だったなぁ。

白石:
先輩にもなかなか挨拶に行けなくて。
でも、最近入ってきた新ジュニアの子で凄い挨拶をしてくれた子がいたんですよ「おはようございます!青二塾大阪校、34期の松嶌杏実です!」
ちょっと会話をしたりとか、次の日も会ったの、そしたら「おはようございます、青二塾大阪校の…」って、毎日そうやって挨拶してくれて、凄い笑顔でグイグイくるから、覚えたよ、もう分かったよ、みたいな感じで(笑)

一同:
(笑)

白石:
グイグイいくって大事だな、グイグイいって丁度良いんだな。お陰で名前覚えたり、顔を覚えたし。
私にはグイグイが足りなかったって、だから、なかなかボイスサンプルを聞いて貰えなかった。グイグイ何度も行って良い。そうでないと、私みたいになかなかアニメに出られないし、チャンス掴みに行けないし、いいことなんにもないですよ。失敗はいっぱいした方が良いんです。だって失敗しないと成功した喜びは分からないからね。

白石:
本当に凄い引っ込み思案で、自分がいっぱいチャンスを無駄にしてきたなと思っているので、例えば自分は男の子役をやりたいとか、いろんな目標があると思うんですが、自分はこうだと決めつけないで、いろいろ本当に挑戦した方がいいと思う。そしたら、引き出しというか扉が見つかるかもしれないし、自分はダメだと思っていても、それがいいよって言ってくれる人が周りにいるので。周りの人は意外と見てくれているので、だから本当に発信するのは無駄じゃないなって思います。

白石:
私は男の子役がやりたいと思っていたのですが、でもそれは「男の子役しか出来ない」と思い込んでいて。女の子役に凄い自信がなくて、女の子役なんか出来ないから男の子役を頑張るしかないんとだ思って。
でも、多分事務所で作ってもらったボイスサンプルのちょっとした声から「白石さんて女の子役が合うと思うんだよね」って言ってくれたディレクターさんがいて、その方が女の子役をふってくださって、仕事に繋がって。そこから自分の自信も大分芽生えて、私がやれる女の子もあるんだ、と。
「そうだよな、私、女だもんな」みたいな(笑)

一同:
(爆笑)

白石:
じゃ、良いか、ハスキーな高校生もいても良いよね、ってね(笑)

一同:
(爆笑)

上田:
阪先生のアフレコの授業が8月にあったんですけど、その時に幼い女の子役、大人の女性の役を練習して役に臨んだんですけど、子供役の声が苦手で、自分の声がそんな高くないと思ってたので、クラスメイトからは、高い子供役のが凄い良かったって言って貰えて、自分の思ってたのと違うんだなという発見がその時できました。

白石:
録音した声ってそもそも違うように聞こえたりするからね。
他に聞きたい事がある人!

上田:
白石先輩は授業の時に積極的に手を挙げる方でしたか?

白石:
頑張って挙げました!
でも、頑張ってです。正直引っ込み思案だったから。でも上げないと2年目は特にそうだと思うんだけど、手を挙げないと、見学しているだけになっちゃうでしょ?自分は何しに来てるんだって事ですよ。
本当に一生懸命チャンスは掴みにいった方が良い。当てられなくても、手を挙げているなってきっと見てくれているはずだし、なのでやりたい時は、自分でやりたいです!!ってアピールした方が良いと思います。

上田:
頑張ります!!

白石:
他ありますか?

石川:
ハイ、僕のイメージでの中で白石先輩といえば関西弁のキャラクターのイメージが凄くて、白石先輩として関西弁が武器になったなぁいうエピソードってありますか?

白石:
えーっとね、関西弁の役を、キャラクターを演じよう、演じたいなと思ってはなかったんです別に。
でも、やっぱり関西出身で関西弁を話せますというと、そういう作品も多いし、オーディションだったり、チャンスが巡ってくることも多くて。
現場の人は誰も分からない、なんてこともよくあります。「僕たち分からないんで好きにやって下さい」って言われたりするんです。

一同:
(笑)

白石:
父は愛媛で母は大阪で、5歳位まで大阪だったんですけど、そこから奈良県なので、私は何弁なんだろうとずっと思ってて、やっぱり交じっていて。小学校5年生の時から声優になりたかったから、標準語もちょっと耳にしていたみたいな感じだったから、入り混じっていて、完璧な大阪弁は私も話せないんです。

白石:
オーディションで京都弁とか指定があったりするんですよ。「私、関西出身で関西弁は話せますが、京都弁はちょっと100%は正しいものを話せるかどうか分かりません、自信がありません」って一応言ったりもします。もしとても方言にこだわる現場なら方言指導が入ります。

白石:
難しいよね、方言って。
北海道とか岡山とか方言は大事にした方が良いと思います。本当に武器になるし、仕事に繋がるので。お陰で私も関西弁の役をたくさん演じるようになったし、関西弁のイメージがついていると思います。それだけたくさん印象に残る役をやらせてもらったんだなと。自分自身が声優『白石涼子』として自分も予想していなかったところに今、います(笑)

白石:
意外と東京に行くとやっぱり、日常会話は標準語で話すから「関西出身です」って言うと、えーっ!!って凄いびっくりされるから。小野坂さんみたいに関西弁を出してた方がいいのかなって思ったりもしますけどね。どっちが得か分かりませんけど(笑)
ちゃんと自分の出身地の方言は覚えていた方が良いと思います。

白石:
みんな頑張って!青二塾大阪校出身の子がいると嬉しいし、後輩が来てくれたんだってね(笑)

上田:
伝統を受け継げるように頑張ります(笑)

白石:
私、凄い記憶力がないので、もし事務所で会うことがあったら、あの時、私、居ましたって声かけて下さい。グイグイ来て下さい(笑)

一同:
ハイ!!

白石:
是非、その時はお茶でもしましょう(笑)

一同:
お願いします!!(笑)

白石:
ハイ、お疲れさまでした!!

一同:
ありがとうございました!
お疲れさまでした!

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