レポート
Report

<特別企画 第五弾!>
対談
心のふるさと 青二塾

対談

参加メンバー

置鮎龍太郎(6期生)/大空直美(28期生)
塾長:関 真吾

塾長:
お早う!今回は置鮎、大空の先輩後輩対談です。よろしく!

2人:
おはようございます!よろしくお願いします。

大空:
置鮎さんは6期生でしたね。
入塾オーディションのこととか覚えていらっしゃいますか?

置鮎:
覚えていますよ。森ノ宮の青少年会館でした。それで「男、少ないなぁ」って思っていました(笑)

置鮎龍太郎(6期生)

大空:
どうやって青二塾大阪校を知ったんですか?

置鮎:
当時はウェブがなかったので紙媒体でした。
アニメ雑誌のアニメージュに載ってた広告でしたね。
青二プロは古谷徹さんをはじめとして著名な役者の方々がたくさんいらっしゃって安心感もあり、決めました。

声優を目指すきっかけ

大空:
置鮎さんは子供の頃、どうして声優になろうと思われたのですか?

置鮎:
僕はアニメが好きで、そのアニメの作品で感銘を受け、声優という職業に興味をもち、ラジオで声優の方々がやっている番組を聞いたりして、やってみたいなと思いました。

大空:
そうなんですね(笑)

置鮎:
アニメ番組をカセットに録音して、真似してみたりとか。

大空:
ウワーッ、青春ですね(笑)

置鮎:
凄いアナログな感じでやってましたね(笑)

大空:
そうなんですね(笑)
因みに子供の頃はどんな作品を見てらっしゃったんですか?

置鮎:
ロボットアニメとかですね。
声優という職業に興味を持ったのは「伝説巨神イデオン」という作品です。今考えると内容もぶっ飛んだもので未知の力に翻弄される人間が、最終的にみんな死んじゃうという話で(笑)

※「伝説巨神イデオン」(日本サンライズ制作/1980年~81年)

大空:
なんてことを!
死んじゃうんですか?(笑)

置鮎:
今観たらドン引きだと思うんだけど、役者陣の演技の力も凄くて、田中秀幸さんとか、本当に大ベテランの方々が出演されていました。直美ちゃんはどんな作品でどういうきっかけで?

大空:
私は青二プロダクションに入りたいと思ってたのも、子供の頃に観ていたアニメの作品で凄く影響されて。

置鮎:
例えば?

大空:
「ドラゴンボール」でして。

置鮎:
おっ!ドラゴンボール!

大空:
もの凄く好きで、好きで好きで!!(笑)

大空直美(28期生)

置鮎:
なんかその話、前に聞かせてもらったよね。

大空:
ハイ!好きすぎて、好きすぎて!(笑)

置鮎:
確かベジータが好きだったんだよね(笑)

大空:
ハイ!初恋の人です(笑)
ドラゴンボールの続きを妄想して小説に書いていました(笑)

2人:
(哄笑)

大空:
子供の頃に観ていたアニメで、エンドロールに協力:青二プロダクションというのが結構多くって、「声優の事務所といえば青二プロダクションだ!」と思っていました(笑)
声の仕事以外にも何かありましたか?

置鮎:
僕も映像の仕事はいくつかあったんですが、「世界ふしぎ発見!」で江戸時代が舞台のもののVTRで、先輩や同期と一緒に町人をやりました(笑)

アルバムを見る二人

大空:
えーっ!凄い!そうなんですね。

置鮎:
授業でやった様にメイクやカツラを被って、股旅ものの衣装を着てね。

大空:
時代劇の授業もありましたものね。

置鮎:
そうですね(笑)
あとは企業さんの新人研修用の映像の仕事もありました。マニュアルみたいな感じの内容の映像で「新入社員」の役でした。

大空:
いろんなお仕事があるんですね。

印象深い授業

大空:
それでは、今度は授業のことをお聞きしたいのですが、印象に残っている授業は?

置鮎:
どの授業もですが、印象深いのはアクセントかな。
僕はそんなに苦労しなかった方なんですが、関西在住の人は、ほぼみんな苦労していました。

大空:
そうですよね。

置鮎:
今もそれが大事だなということがよく分かるし、現場で若手の人たちはアクセントの授業を一切やってこなかった人が結構いるのね。
だから無声化とか鼻濁音とか言っても、分からない

大空:
概念が構築されてない。

置鮎:
そうなんです。

大空:
特に無声化、鼻濁音は本当に西に住む者にとっては…

置鮎:
一番の関門だもんね。

大空:
そうなんですね。

置鮎:
現在はアクセントの授業は岩崎和夫さんが担当されているんですね。

大空:
正しい日本語を学ぶって大事ですよね。
授業で役立ったことといえば、私も最近になってライブステージで歌を唄ったり、踊ったりすることがあるんですが…

置鮎:
ダンス?(笑)

大空:
ダンス(笑)
ダンスの授業があって良かったなと思うんです。

置鮎:
当時から得意でした?
それを仕事にするとは思ってなかったでしょう?

大空:
思ってなかったです(笑)

置鮎:
僕も思ってなかったもん(笑)

大空:
リズム感が大事なんだなと思いました。

置鮎:
そうだよね。
そんなにステージで歌う機会があるとは思わなかったですからね、塾時代は(笑)

大空:
私もです。

塾長:
置鮎は卒塾ビデオ制作の自由演技で歌っていたよね。

置鮎:
そうですね。
歌のお兄さんみたいな(笑)

大空:
私も自由演技でパペットを使って、歌ったりしました(笑)

置鮎:
何でパペットを使ったの?(笑)

大空:
「動物の声がやりたいなっ」というビジョンがあって、マスコットキャラクターの声がやりたいなと思いまして。

置鮎:
なるほどね。

大空:
パペットに喋らせて、やりたいを色々詰めたものだったんですね。

置鮎:
出来はどうでした?

大空:
いや~ぁ!!

置鮎:
いや~ぁ!?(笑)

大空:
どうだったんだろう?(笑)

塾長:
良かったよ。準備もしっかりしてたしね。

大空:
ハイ、準備はめちゃくちゃ早くからやりました。セットを作ったんです。背景も作り、映像だから見た目も大事と思い、声で勝負しなきゃいけないのに視覚にもこだわって…(笑)

置鮎:
何でやねん!!(笑)
まあ、だいじ、だいじ、演出だもんね。

先輩、後輩、クラスメート

大空:
クラスメート、先輩、後輩についてお伺いします。
仲は良かったですか?

置鮎:
仲良かったですよ(笑)
女子が多いクラスで、積極的に発言する人間が女性ばかりだったので完全に女子メインチームでした(笑)

大空:
青二塾大阪校は2年間あるので先輩・後輩がいて、入塾した時は2年目の先輩はワーッ凄いと思いましたし、後輩が入ってきた時はしっかりしなきゃと思いました。
私は学生の頃は部活をそんなにやってなかったので。

置鮎:
あっ!僕も。

大空:
先輩、後輩の関係が分からなかったんですけど。

置鮎:
学生の頃の1つ2つの年齢差って縦社会、厳しいもんね(笑)
社会に出てからの方がちょっとゆるいもんね(笑)

大空:
私は青二塾で学びました、縦社会をね!(笑)

一番覚えてる行事

大空:

さて、塾の行事の思い出についてですが、印象に残っている行事ってありますか?

置鮎:
そうですね、合宿の1年目の発表ですね。
女子がメインのクラスだったので、女子がいろんなことを考えて、僕らは「ハイ!」って感じだったんだけど(笑)
1年目にやったのは台詞が全部、関西弁でやって、終わってからこっぴどく叱られました(笑)

2人:
(哄笑)

置鮎:
「お前たちどういうつもりだ!!なんで関西弁なんだよ!」って。
「標準語でやるのが当たり前だろ!」(笑)

大空:
(哄笑)

置鮎:
ごもっともです!(笑)

(置鮎、頭を下げる)

大空:
こっち(東京)に来てからは関西弁が武器になったりしますけどね(笑)

置鮎:
そうね、その時はしちゃあいけなかったですよね(笑)
当時放送していた東映の特撮「世界忍者戦ジライヤ」の歌を出し物の中で踊ったりしたんですよ(笑)
あと2年目の時に芝政での集合写真で、ど真中でピースしましたね。 僕にとっては珍しいことで「何であんなことをしたのかな?」とは思いましたが、写真では「目立って良かったな」って思います。

※「世界忍者戦ジライヤ」(東映制作/1988年~89年)
東映特撮メタルヒーロー作品の一つ。

大空:
そうなのですね。

置鮎:
自分の中では珍しいアピールの仕方でしたね。当時としてはね。

大空:
へーっ!テンションが?

置鮎:
絶対、端っこにいるタイプなんですけど…(笑)
思い出に残っている行事はありますか?

大空:
私はクリスマス会ですね。視覚的に印象に残っていますね。
みんながドレスアップしているのが。

置鮎:
あ!確か僕もドレス着てた!(笑)

大空:
えーっ!どういうことですか?!

置鮎:
紫のドレス着てた!(笑)
たぶん2年目の時だと思うけど。

大空:
出し物的で??(笑)

置鮎:
出し物的かな?たぶん。

塾長:
当たり前だろう!(笑)

3人:
大爆笑

大空:
へーっ、そうですか(笑)

置鮎:
ドレスの背中のチャックが上がらなくってね(笑)
クリスマス会かな? 謝恩会かも?それかも知れない。

大空:
衝撃ですね(笑)
置鮎さんは、塾時代、あまり前に出るタイプではなかったと仰っていましたが…。

置鮎:
でもやる時は面白い事やらないと、つまんないじゃない?(笑)

大空:
それはそうですね(笑)

大空:
それでは次に卒塾式についてですが、如何でしたか?

置鮎:
号泣でした(笑)
もともと涙もろいこともあるんですが、感極まって涙が止まらなくて、泣きました。

大空:
私も泣きました。先生方に握手をして頂いて、両親が泣いているのを見て決壊してしまいました。両親に心配かけていたし、厳しい世界だし、やっていけるのかとか、応援しつつも心配かけていたので、私がひたむきに頑張っている姿とかを温かく見守ってくれ、卒塾式にこんなに泣いてくれてビックリしました。
両親がそんなに泣いている姿を初めて見ました。

置鮎:
僕は見たこと無い!(笑)

大きな声では言えませんが…

大空:
さてさて、次はこれだけは絶対言えないよということを教えて下さい。

置鮎:
えーっ!言えない事、あるかな?(笑)
僕が印象的に覚えているのは…僕、全然してないんですよ…塾のスタジオのトイレの便座が割れたことがあって、それをやったのが僕じゃないかという疑惑が…(笑)

大空:
えーっ!!なんでですか??

2人:
(哄笑)

置鮎:
疑惑をかけられて。僕全然知りませんが…(笑)
僕は全然身に覚えがないんだけど、そういうことがあったという事ですね(笑)

大空:
可哀相に(笑)

置鮎:
僕じゃないですよ、便座を割ったのは(笑)
大空さんは何かありますか?

大空:
私はですね、入塾したての頃、塾長先生と目をあわせると、恐くて、涙が出てきてしまう程で…

置鮎:
はーぁ…そんなに?当時?
今は違うよね(笑)

大空:
そうなんです。当時(笑)
台本を持つ手がブルブルブルと震えて、塾長先生が「台本が震えてるぞ!」って。

置鮎:
(笑)

大空:
それが1年目の私でした…怖くて(笑)

置鮎:
いろんなダメだしも含めてだけど、誰かに言われる事に慣れてないから抵抗力がないんだよね。部活もやってなかったしね。

大空:
そうなんです。自分から言うのもなんですが、例えば学校の先生にもあまり怒られたことはなかったですし。

置鮎:
けっこう優等生だったのですか?

大空:
わりと優等生だったんです(笑)
勉強頑張っていて、大人しくて、真面目を絵に描いたみたいなメガネで。だから、凄くビックリして。

置鮎:
でも凄く役に立ったでしょう?プレッシャーに打ち勝つという。

大空:
そうです、そうです。社会人としての凄く必要なスキルですし。 だから経験が足りなかったもんですから、本当に鍛えてもらったなと思います。ここだけの話(笑)

置鮎:
全然ここだけの話ではないですよ!(笑)

大空:
本当に感謝しています(笑)

置鮎:
学校を卒業してからいきなりではなく、社会人を経験してからの方が良いよね。

大空:
そうですよね!荒波に揉まれてからの方が良いですね。

合格通知

大空:
それでは続いては青二プロダクションから合格の通知を受け取った時の事、お伺いしたいです。

置鮎:
自宅で受け取ったんですけど、号泣でした(笑)

2人:
(哄笑)

置鮎:
まあ進路が定まってないじゃないですか?
もちろん合格する気で、何故か分からない謎の自信はあったんですが、結果を見ると「あっ、受かった~!」嬉しかったですね。
どうでした?

大空:
私は能天気で、わ~!サインの練習しなきゃ~!

置鮎:
面白いな。どんなサイン?

大空:
えっと、サインは…

(大空、紙にサインを書く)

置鮎と大空のサイン。 これは対談後に色紙に書いたもの。

置鮎:
結構時間かかるね。
「お」と「ぞ」しか分からない(笑)

大空:
あ、でもこれはその時に考えたものとは違うんですけどね。
共演者みんなの寄せ書きのサインを見たときに、どれも余りにも可愛いので、元々考えてたサインを急遽変えました。

置鮎:
なるほどね。
本当はね、事務所に入ってからがスタートなんだけどね。
でもこの時点ではね、塾を卒塾して事務所に入ることがゴールみたいなイメージがありましたよね。

大空:
塾生の時は仕事に対するイメージは想像でしかなかったから、なかなか具体的に難しいですよね。

置鮎:
どの辺で仕事をしている自覚でました?
例えばお金を稼ぐとか仕送りをしてもらってました?

大空:
そうですね、最初のうちは少し仕送りをして貰っていました。

置鮎:
月に10本程したら「仕事したな」と思うのか…
アルバイトはしていました?

大空:
アルバイトずっとしていましたね。

置鮎:
バイトを辞めた時なのか…

大空:
本当にそれぞれの段階で、あっ嬉しいな、仕事しているなという感覚が、置鮎さんが言って下さったみたいに、たくさんの段階がありました。
私は初めて仕事をしたら手帳にブタさんのシールを貼ろうと思っていまして、ずっとシールを挟んで待ってたんです(笑)

置鮎:
(笑)

大空:
それで事務所から初めてお仕事の電話を頂いた時に、ブタさんのシールをピッと貼ってワーッ!って…
でもここはまだ浮かれてますね。

2人:
(哄笑)

置鮎:
でも、最初の仕事、それは嬉しいもんね。
最初の仕事何でした?

大空:
最初の仕事はアニメでした、「聖闘士星矢Ω」。
子供のガヤで、全然分からなくて、ガヤってどうやったらいいんだろう?ってドキドキして、難しくて苦労しました。

※アニメ「聖闘士星矢Ω」(テレビ朝日系:2012年~2014年)

置鮎:
勝手が分からないもんね。
僕の初仕事はねラジオCMか、あとは当時大阪でやっていた『花の万博』で、人形を乗っけた補助輪付き自転車をラジコンで動かす人と喋る人の二人一組でやった仕事か、そのどっちか。

※「国際花と緑の博覧会」:1990年4月1日から 9月30日まで大阪 鶴見緑地で
開催された特別博覧会。通称「花の万博 EXPO’90」

大空:
どっちか?(笑)

置鮎:
そう、ラジオCMかそれか。同じ時期でしたね(笑)
初めてのアニメでは、古谷徹さんが主人公をなさっていた「ドラゴンクエスト」のガヤで、東京校卒塾の同期のメンバーと行って、エンディングにクレジットのが載ったのは僕が一番最初かな? 当時は全員名前が出ることがなかったので、嬉しかったですね。

※アニメ「ドラゴンクエスト」(フジテレビ系列:1989年~91年)
人気TVゲーム「ドラゴンクエスト」を題材としたアニメ。現在は「勇者アベル伝説」として知られる。

大空:
あれは嬉しいですよね。
本当に声優になったんだなぁ、って。

置鮎:
それで当時のこぼれ話としては今、大阪校でアクセントの授業をされている岩崎和夫さんが今も続けられている「青春ラジメニア」というラジオ番組をされていて、その番組に「アニメに出る」というハガキを出していたらしいんですね、僕は(笑)
塾に通っていた当時、ラジメニアのリスナーだったので、それでハガキを送っていたいうことを、2,3年前にラジメニアにお邪魔した時に岩崎さんから聞きました。
チョー恥ずかしい!!(笑)

※「青春ラジメニア」(ラジオ関西で1989年から続くラジオ番組)

大空:
そうなんですね(笑)
キュンとする話ですね。

置鮎:
まあ、ラジメニアのリスナーをやっていてプロになった人は何人もいるんです。

どんな子供だった?

大空:
子供の頃はどんな子供でしたか。

置鮎:
子供の頃はけっこう大人しい子でしたね。本当に目立たない、控えめな、先生からもよく褒められる優等生でした。
特に勉強ができるということではないけど、言うことをよく聞く優等生でした(笑)

大空:
なるほど…

置鮎:
だから人前に出るとか、人前で何かをやらないといけないという職業を目指そうなんてことは一切思っていなかった。

大空:
そうなんですね。
置鮎さん血液型は?

置鮎:
これ、必要?(笑)
O型ですけど。

大空:
私A型です。
O型の方って目がニコッとされてO型って顔されてますね。

置鮎:
初めて聞いた(笑)

大空:
私、O型の人ってだいたい分かるんですよ。

塾長:
私は?

大空:
塾長先生はO型ではないですね。

塾長:
O型だよ!!(笑)

置鮎:
分かってないじゃないですか(笑)

(置鮎、手を叩いて笑う)

2人:
(哄笑)

大空:
あれ~っ??難しいですね(笑)

初めてのレギュラー

大空:
置鮎さんの初レギュラーは何でしたか?

置鮎:
名前のある役として作品に関わったのは「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」という近未来レーシングアニメがあったんですが、それが初レギュラーでしたね。

※アニメ「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」(日本テレビ系:1991年)
置鮎は主要キャラのフランツ・ハイネルを演じた。

大空:
初レギュラー、思い出深い作品ですよね。
私の中では、置鮎さんといえば「ぬ~べ~」です!。

※アニメ「地獄先生ぬ~べ~」(テレビ朝日系:1996年~1997年)
置鮎は主人公の鵺野鳴介(通称:ぬ~べ~)を演じた。

置鮎:
ぬ~べ~はそんなにやってないんだよね、実は。

大空:
あれーっ!?我々の世界ではですねぇ…

置鮎:
我々の世界?(笑)

大空:
夏休み毎日、毎日、「地獄先生ぬ~べ~」の声を聴くという事があったので、毎年、毎年「ぬ~べ~」の声を聴いてましたね。だから、ずーっと長いイメージはありましたね。

置鮎:
東京はね、そんなに再放送されてないんだよね。

大空:
そうなんですか。
関西の我々の世代でいう夏休みといえば、ということです。

置鮎:
僕も初めて主人公をテレビでやらせて頂いた作品なので、メッチャメチャ大好きだし印象深いんだけど、リアルタイムで観て下さった方がお仕事始められている方もいますし。よくそういう話を聴けて嬉しいです。

大空:
私もアニメを観て漫画、全部買いました

置鮎:
本当?へーっ。

大空:
それぐらい好きで、好きで、だから置鮎さんと共演できることになった時にメチャメチャ嬉しかったです。

※アニメ「装神少女まとい」(TOKYO MX 他:2016年)
大空は主要キャラクターの草薙ゆまを、その父の草薙拓人を置鮎が演じた。

置鮎:
ありがとうございます(笑)

大空:
ヒーローですもの、私の中では…
凄い嬉しいです。

置鮎:
名前は知っていたんですが、京都のやつ。

大空:
アッ!「いなり、こんこん、恋いろは。」
置鮎さんがツィートして下さってびっくりして、「えっ?置鮎さん?!マジで!!」

※アニメ「いなり、こんこん、恋いろは。」(TOKYO MX 他:2014年)
大空は主役の伏見いなり役。京都伏見が舞台となっている。

置鮎:
京都に知り合いがいて「大空さんの京都弁、凄く良いですよ」って聞きました。

大空:
嬉しいです。
置鮎さん、後輩に凄く優しいですよね。

置鮎:
そんなことないですよ。あまり知らないです(笑)
まあ、タイミングもあると思うけどね。
なかなか同じ現場とか、名前を知る機会もないので。

大空:
そうですよね。事務所でなかなか会うことがね。

置鮎:
活躍されはじめてから、知ることが殆んどだから。
「いなり」が初めての?

大空:
そうです。初めての主役をやらせて頂いた作品で。
オーディションの時に転んで入っていったらしくって「おはようございます!」ガーッ!!って転んで、結構ドジなキャラクターだったので、それで覚えて下さって(笑)

置鮎:
漫画かよっ!(笑)
なるほどね。

大空:
懐かしいな(笑)

置鮎:
そういう失敗の方が印象に残るからね。

仲が良い先輩・後輩

大空:
では続いては、青二プロダクションで仲の良い先輩・後輩は誰ですか?

置鮎:
誰でしょうねぇ…う~ん、小野坂さんですか?仕事でもよくお世話になっているので、ハイ…。

大空:
へーっ。ご飯とか行くんですか?

置鮎:
いっさい行かないです!(笑)

大空:
えーっ?(笑)

置鮎:
何故かというと、あの人逃げるからです。すぐ帰るんです(笑)

2人:
大笑い

置鮎:
同期だと太田真一郎とか。
後輩は進藤尚美とか、高塚君とかも比較的作品とかで会いますね。あと、白石涼子とか。
誰かいます?

※太田真一郎(東京校10期)/進藤尚美(大阪校15期)
高塚正也(大阪校12期)/白石涼子(大阪校18期)

大空:
あっ!金子有希さんとはですね、一緒に富士山に行きました。

※金子有希(大阪校25期)

置鮎:
へーっ、凄い。

大空:
仲良しですね。
やっぱり、作品を通じて仲良くなるっていうことはありますね。

置鮎:
そうだね。だって大空さんを知ってたけども、一緒にレギュラーをやるまでは、お話しする機会がなかったもんね。

大空:
そうですね。私も一方的に。
ご一緒してお芝居を観たりとか、人となりとか。

置鮎:
何回かご一緒しないとね。
なかなか記憶が定着しない年齢なので(笑)

2人:
(哄笑)

置鮎:
そうですよ(笑)

大空:
後輩の人がいっぱいいるんですものね(笑)

置鮎:
そうですね(笑)

大空:
出演者の皆とご飯を行ったりとか、ありますよね。その中で仲良くなったりとか。
置鮎さんが「ピノ」を食べるのがあんなに早いとは衝撃でした。「ピノ」の早食いは凄いんですよ!!

※「ピノ」:森永乳業の一口サイズのアイスクリーム

塾長:
そんなに速い?(笑)

大空:
びっくりしました!6コ入りの「ピノ」の箱を2箱。

置鮎:
ラジオの企画で1箱食べるのが速すぎたんで、「2箱勝負しましょう」ということで、40秒ぐらいかな?

大空:
作品でも話題になりました(笑)

どんな食事を作った?

大空:
さて、東京に出て来てよく自分で作っていた食べ物はなんですか?

置鮎:
具のないカレー。

大空:
えーっ!!
長久と一緒ですね。それ!

置鮎:
だって具を買うお金ないから。カレースープですね。
あと、有っても玉ねぎだけとか、ジャガイモだけとか(笑)
ジャガイモだけのカレーを夏に作ってカビるとかね。カレーが好きなんです(笑)
好きな食べ物は?

大空:
好きな食べ物は、えーっと、タマゴ。

置鮎:
それ、食材ね(笑)
料理はしますか?

大空:
料理は全然出来なくて、炒めることしかできないです。

置鮎:
食事はどうしているの?

大空:
今はなんと偶然にも弟が東京に就職になり、父が東京に転勤になり、母も来ちゃってなんと、偶然東京に勢ぞろいしているので。

置鮎:
それ、母は偶然ではないですね。
母は必然ですね(笑)
ではご家族で今?

大空:
そうなんです。だから今は母がご飯作ってくれてます(笑)

置鮎:
それは全然独り立ちできてないですね。

大空:
ありがたいです。
でも一人で東京に来た当初は料理が出来ないなんて言っていられないので、とにかくなんか炒めてました。
よくやっていたのは缶詰料理です。

置鮎:
缶詰料理?

大空:
そうなんです。焼き鳥の缶詰をバイト先で頂くことが多かったので、フライパンに缶詰の焼き鳥を空け、タマゴを混ぜて、ご飯にのせ、焼き鳥丼にするという料理です。美味しい料理が…。

置鮎:
……今、料理したかな?(笑)

2人:
(哄笑)

置鮎:
タマゴ混ぜただけだね。

大空:
いやいやいや、侮るなかれですよ(笑)

置鮎:
まあ、美味しいでしょうね。

大空:
普通の親子丼とは又、違った味わいなんですけど。

置鮎:
焼き鳥だからな。そりゃ、違うわな。(笑)

大空:
焼き鳥のタレがタマゴと絡み合って、すっごく美味しくって、ほかの番組でも提案して再現してやったんです。

置鮎:
缶はこれでないとダメってあるんですか?

大空:
あ、それは特にないです。

置鮎:
ないのか~っ(笑)家族と同居してると…

置鮎:
いつかは一人で住もうとか思わないの?

大空:
らくちんですし、家族大好きなので。
ずっと一緒に生きていきたいと思うけど、独り立ちした方が大人として、又、経験としていつかは独り立ちしなければな、と思います。

置鮎:
生活は結構、不規則だから大変じゃないです?

大空:
そうなんです。

置鮎:
台詞の練習したりとか、家で。

大空:
そうなんです。大変で…練習は、タオルでこうやって口を塞ぎながら…。台詞の練習は本当に、本当に大変で。

置鮎:
結構、気をつかうでしょう?

大空:
白熱して集中してくると声が…バンバン攻撃したりすると、母が凄く怒って入ってきます。「直美ちゃん!あのね、通報されるから。周りの人がびっくりするから勘弁して!」って。

置鮎:
本当にね。物騒な台詞いっぱいありますからね。
死ね!とか止めて!とかあるもんね(笑)

大空:
殺さないで!殺さないで!やめて~!とか、来ないで!(笑)
本当に通報されますよね(笑)

置鮎:
早く出よう、出た方が良いよ。

大空:
防音のしっかりした家にね。

置鮎:
ちゃんと防音のきいたマンションに引っ越しましょう!

大空:
引っ越しましょう!(笑)

大阪校だったから

大空:
さて置鮎さん、大阪校で良かったなと思うことはありましたか?

置鮎:
一人で上京してきて、ハングリー精神がとっても持てた事ですね。これが一番大きいかなと思います。
当時スパルタに感じたいろんなことも、バネになってるし、まあ、どっかで身を立てねばいかんという気持ちも持つ事もできたので、それが大きいかなと思います。
塾時代、マスコミの仕事ではないんですけど、仕事をしている人もいましたし。

大空:
そうですね。私の時もそうでした。

置鮎:
オーディションを受ける度に、全部とってやるみたいな気持ちで…どんどん…全部落ちたんですね。気持ちが強かったせいか、当時。
仕事を始めて数年経ってからの方が、合格する確率も高かったですね。たまたまかもしれませんがね。
先輩が受かっても悔しかったもんね(笑)

大空:
凄い!!

置鮎:
今の若い人もそうやってやってるんだろうなと思うから、落ちるんだよね(笑)

大空:
今でもオーディション受けていらっしゃるんですか?

置鮎:
メッチャ受けてメッチャ落ちるよ。

大空:
えーっ!ちょっとびっくりです。

置鮎:
オーディションがあるんだったら受けさせて頂きますよ。

大空:
頑張ろう!って思います。

置鮎:
もちろん、指名の仕事もたくさんあるので、それはありがたいと思いますね。

受験生へのメッセージ

大空:
それでは最後に受験生にひと言、お願いします。

置鮎:
ハイ、これから目指す方、アニメーションや吹き替えや、ナレーションや、いろんなお仕事がありますが、人間として生きている我々ですので、人間関係を上手く構築して、自分がここにいて、生きていくためにどういう人と関わっているのかという自分の普段の生活を見直していってほしいなと思います。
学生の方には、いまいちピンとこないかもしれませんが、学生の方は学生生活を大いに楽しむという事ですね。学業であったり、友達と遊んだり、いろんな人と関わってみるということが、とても先々大事になってくるので、是非そういうこともチャレンジして下さい。

大空:
凄く大事なことですよね。お芝居も大事ですが、やっぱりそういうところって生きていく上でね。

置鮎:
結局、お仕事するって人間なので、アニメだけ観てても何もできないんですよね。

大空:
そうだと思います。

置鮎:
そうなんですよねぇ(笑)

大空:
やっぱり凄いなと思う。先輩方とか気遣いが凄いですし。

置鮎:
まあ、「人間性が芝居に出る」とかいいますけども、いろんな人と関わっていくことで、磨かれていくことなので。例え、怒られていると感じようとも、それは指導であって、決して理由もなく言っていることではないので。本当にいろんな人と関わることによって、お言葉を頂いたりとか、本当に怒られたりすることもあるかも知れないけども、人生経験だと思って、自分が何が至らなかったのかとか、自分のこういうところが良い所だと見直すポイントでもあると思うので、そういう機会を増やしていくのは良いと思います、置鮎的には。

大空:
ありがとうございます。

置鮎:
本当、人と関わっていかなきゃダメ

大空:
そこは絶対必要ですよね。

置鮎:
なかなか、踏み越えられないタイミングだとか、年齢とかあると思うんですけど、いつかは誰かと繋がって生きていかなきゃいけないじゃないですか。

大空:
そうですね。一人じゃ生きていけないですよね。

置鮎:
でも、家は出て下さい(笑)

大空:
そうですね。真剣に検討します。いつかは…(笑)

塾長:
本当に楽しい対談でした!
アッ、という間に時間がきてしまいました! お疲れさまでした!

2人:
お疲れさまでした!

塾長:
二人とも身体に気を付けて益々活躍して下さい。

2人:
ありがとうございました!

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